【ポルシェ修理】幌の故障 ボクスターの幌修理 ポルシェ専門修理

冷え込んでいる朝こそ注意

千葉県八千代市のポルシェ専門店として日々たくさんの、それこそ様々なモデルのポルシェの車検や修理を行っているオートカフェ。そんな毎日を送っておりますが、最近やけに多いなと感じるトラブル相談を書いていこうと思います。
今回の主役は「ポルシェボクスター」。それも「987型」。ポルシェのラインナップにボクスターが誕生してから2代目のモデルですね。同じオープンモデルの911カブリオレや3代目以降の981型ボクスターや982型の718ボクスターはまた別になります。

今回の987型ボクスターの今回のトラブルはずばり【幌】。
この幌について直近で多いトラブルをご紹介します。
まず基本的にですが、ポルシェの幌トラブルはいわゆる「必ず起きるもの」ではありません。その点を理解しながらあくまでも「もし同じことが起きた時にはオートカフェに連絡しよう!」というくらいのスタンスで、注意喚起としてお読みいただけますと幸いです。

聞きなれない音に気付いたら

987型ボクスターでは幌の開閉時、自身でロックを外す・掛けるの動作が必要な事はすでにご存じの通りですがそこが問題ではありません。
開閉するために幌が動き出しますが、動作が完了するまでの約12~15秒の間に「バキッ!」という聞きなれない音が発生することがございます。
だいたいこの聞きなれない異音が聞こえた時には幌がその場で動かなくなります。という事は動作途中で幌が動かなくなるため中途半端な恥ずかしい状態になります。
そして、幌を開閉する場面は当たり前ですが大抵これからどこかに出発する時か信号待ちの間に開閉したくなった場面で起こるため、100人中100人の方が慌てます。そしてとりあえず元通りにしなきゃと幌動作スイッチを操作しウィーンとモーターは動き続けますが幌が動きません。

そう、この行動がのちのちの修理内容の大きな分かれ道となります。

幌開閉時に違和感を感じたらとりあえずストップ!

一概に言い切る事はできませんが、上記のような症状の時にその時点では「モーター」は無事の場合が多いです。
では何が起きているのか。その原因がこちらです。

ポルシェ ボクスター 幌 壊れる 修理 直せる オートカフェ

この白い部分がプラスチック素材が割れてしまうことで起こる故障トラブルです。

987型ボクスターは初期モデルでもう間もなく約20年近く経過しますので、この部分の経年劣化や冬の時期は部品温度も低く一時的に耐久性が下がった時に動かすことで負荷がかかり破損に繋がりやすいです。

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通常こちらの部品は写真の位置にあり幌の幌開閉のアシストをしています。

そして白いプラスチック部分が破損する事により、「バキッ」という異音とともに幌動作に異常が起きます。

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今回のケースでは、異常を感じたオーナー様がすぐにご連絡をいただいたので大掛かりな修理に発展しませんでしたが、本来あってはいけない位置に部品が入り込んでしまっており変形していました。この状態で何度も開閉スイッチを繰り返し操作していたらと思うと、心底ゾッとします。

危なかった…

幸いモーターには破損がなく、写真部品だけの交換で無事に直ったので良かったです。

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ポルシェボクスターの幌相談は何でもお任せ下さい

幌の修理って、イメージだけでいうと高額修理のひとつだと思われることも多いのですが、あくまで故障した部分によって変わってきます。
今回の修理では部品代と工賃を含めても4万円程度でした。ただ、モーター破損してしまうと一気に二桁コースに突入します。
異常を感じた時にはいかに動かさない方がいいという事が分かって頂けたでしょうか。
987型ボクスターにお乗りのオーナー様は、頭の片隅でいいので「なんかあったら動かさないでポルシェ専門店のオートカフェに連絡!」と覚えておいてください。

そしてここが大事なのですが、じゃあポルシェのボクスターは故障が多いのか?そんな事は決してありません。逆にいえばもしも故障してもすぐに対処すれば大きな出費も無くしっかりと直せるという事です。幌を開けてのドライブこそ、オープンカーの真骨頂です。この記事を読んでいただいているボクスターオーナーの皆さま、何かあった時はオートカフェがそばにいますので、引き続きポルシェライフを存分にお楽しみください!

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